気になるメタボに対する対策として、最近は「焼き芋」が注目を集めています。
さつまいも価格の安定と健康志向がその理由とされています。
美容大国・韓国でもコグマ(さつまいも)が流行中であり、実はダイエットに適した食材としても知られています。特にメタボを気にするビジネスマンにはおすすめです。
年末年始の食生活が気になるこの時期には、料理家に簡単なさつまいもレシピを教えてもらいました。
料理家さんは、16歳のころから20年以上、一日も欠かさずさつまいもを食べ続けています。
中学時代に大食いを続けて悪玉コレステロール値が上昇したことから、さつまいもダイエットを始めたそうです。
最初はこんにゃくだけを食べたり、偏ったダイエットをして体調を崩したり、重度の便秘になったりしました。
糖分を完全に抜いたダイエットは成功してもリバウンドする傾向があります。
試行錯誤の末に出会ったのがさつまいもでした。糖分が多い炭水化物のイメージがありますが、腹持ちがよく、無理なく食事制限ができるとのことです。
16歳のころの体重を現在もキープしているというのは本当にすごいですね。
さつまいもは、「準完全食品」と呼ばれ、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれています。
そのため、NASA(米航空宇宙局)でも宇宙食に適しているスーパーフードとして注目されています。
足りない栄養素は、動物性タンパク質と脂質(脂肪)です。
つまり、さつまいもはダイエットに適しているとも言えます。
ビタミンB群は脂肪燃焼を促してくれる成分であり、食物繊維はお通じを良くする効果があります。
また、さつまいもには血糖値上昇を抑えるトクホの成分として知られるクロロゲン酸も含まれています。さらに、糖の吸収を抑制し、抗酸化作用やシミ予防にも効果的です。
「ヤラピン」とは、さつまいもを切ると出る白い液体のことです。
このヤラピンには、食物繊維と相乗効果があり、腸内にたまった便をスムーズに排出する効果があります。さつまいものポイントは、皮ごと食べることです。
なぜなら、食物繊維やエイジングケアに良いポリフェノールであるアントシアニンは、皮に含まれているからです。
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ダイエットに適したさつまいもの食べ方をご紹介しましょう。
まず、選び方ですが、滑らかな表面で凹凸がなく、ずんぐりむっくりした形がベストとされています。ボコボコした形状のさつまいもは、繊維質が集中しており、食感がよくないためです。
1カ月で1キロ減量を目指すなら、さつまいもを活用してみましょう。
朝ご飯をさつまいも150グラム(中サイズの約半分)に置き換え、間食もお菓子などの代わりにさつまいも(150グラム)を食べます。昼食や夕食は通常通り、おかずなどを気にせずに摂取します。
年末年始で増えた体重が戻ったら、さつまいもを自分の好きなタイミングで食べるようにしましょう。例えば、朝食のみまたは間食のみをさつまいもに置き換えるのもおすすめです。
さつまいもは品種によってカロリーは大きく変わりませんので、自分の好みで選んで構いません。
最近では、食感の違いによって「ほくほく系」と「ねっとり系」という二つの主流があります。
「ほくほく系」には、紅あずま、なると金時、黄金千貫、五郎島金時、アヤムラサキなど高系14号と呼ばれる品種があります。ほくほく系のさつまいもは水分が少なく、甘さも控えめです。
一方、「ねっとり系」にはべにはるかや安納芋などがあり、スイーツ感覚で楽しむことができます。中間に位置するのがはやりのシルクスイートで、しっとりとした食感で絹のように滑らかですが、ねっとり系よりも甘さは控えめです。
さつまいもを食べる際に飽きないようにするために、調理法を変えることもおすすめです。
ダイエットには基本的には「ふかし芋」や「焼き芋」がベストですが、たまには味を変えるのもいいでしょう。
ココナツオイルで焼く方法もおすすめです。フライパンにココナツオイルを熱し、カットしたさつまいもを両面焦げ目がつくまで焼きます。
以上が、さつまいもを使ったダイエット方法とさつまいもの選び方のポイントでした。ぜひ試してみてください。
もし火を使わずにさつまいもを調理したい場合、炊飯器を利用してふかしたさつまいもにココナツオイルをのせることもできます。
この方法によって、さつまいもの効果に加え、ココナツオイルに含まれるオレイン酸の働きにより、コレステロール値を下げることができます。
さらに、シナモンや希少糖、はちみつなどを付けることで、さつまいもの味をさらに引き立たせることができます。
芋ご飯がお好きな方には、白米1合に対してさつまいも2分の1本を炊き込むご飯がおすすめです。
この方法によって、カサが増え、白米の量を減らすことができます。さつまいもは白米よりも栄養価が高く、カロリーと糖質が低いため、健康的な食事になります。
さらに、塩昆布を加えることで風味も増し、さらに美味しくなります。
おならが気になる方には、「べにはるか」や「安納芋」がおすすめです。これらの品種はおならの臭いを抑える効果があります。
お酒のお供には「芋けんぴ」が最適です。
既製品でも良いですし、素揚げのタイプを自身でディップするソースと一緒に楽しむこともできます。
さらに、フライパンで細切りにしたさつまいもをバターで焼き、メープルシロップで和える方法もおいしいです。
メープルシロップにはカリウムが含まれており、むくみ予防にも効果的です。
これらの調理方法は手軽で試すことができますが、気になることもあります。
たとえば、さつまいもを食べた後におならが出ることが心配です。しかし、さつまいもには動物性タンパク質が含まれていないため、おならの臭いの原因となるアンモニアの生成はほとんどありません。
さらに、食事の際に口から空気を取り込むこともおならの原因になりますが、ほくほく系の品種は水分量が少ないため、空気を食べてしまいがちです。
そのため、しっかりと水分を摂ったり、水分量の多いねっとり系の品種を選ぶことで、おならの心配も軽減されるかもしれません。
さつまいもは年末の食べ納めや新年のダイエットにぜひ取り入れてみてください。それでは、おいしいさつまいもの調理と食べ方の方法を詳しくご説明しました。
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