スローカロリーダイエットとは、医師たちも推奨する効果的なダイエット法のことです。
このダイエット法は、低糖質ダイエットの問題点を解決するためのアプローチです。
低糖質ダイエットは、血糖値の上昇を糖質の摂取量の制限によって抑えることでダイエット効果や糖尿病の対策を目指します。
しかし、低糖質ダイエットを実践する際には、たんぱく質や脂質をエネルギーに変換する必要があり、その過程でケトン体が生成されるため、体には「ダイエット臭」と呼ばれる悪臭が発生するという問題点があります。
そこで、スローカロリーダイエットでは、血糖値が上昇しづらい糖質の選択や血糖値の上昇を抑える方法を取り入れることで、効果的なダイエットを実現しようとします。
スローカロリーダイエットのポイントは、以下の5つです
1. 規則正しい食生活を守ること
2. 食事の最初にサラダを摂ること
3. よく噛んで食べること
4. 食物繊維の多い食事メニューを選ぶこと
5. 糖質の摂取量と質を慎重に考えること
これらのポイントを守ることで、スローカロリーダイエットを実践することができます。
スローカロリーダイエットは、医師たちが提唱する新しいダイエット法であり、低糖質ダイエットの問題点を解決するためのアプローチです。血糖値の上昇を抑えながら、効果的なダイエットを実現するために、食生活の改善や糖質の摂取に注意することが重要です。
1. 規則的な生活習慣は非常に重要です。
血糖値の上昇は遺伝的な要素も関与していますが、さらに重要なのは日常の生活習慣です。毎日同じ時間に食事をする、起床と就寝の時間を一定にするなど、規則正しい生活リズムを保つことが重要です。健康を維持するためには、夜勤や残業時の食事のタイミングにも注意する必要があります。生活リズムを整えるためにも、「夜勤・残業の食事問題…健康を保つ食事のタイミング」という情報を参考にしてみてください。
2. 食事の順番にも注意が必要です。
食物繊維の多いサラダや野菜料理、それに続いてたんぱく質の多い肉や魚などの「メインディッシュ」、そして糖質中心の主食であるご飯やパンなどを順番に食べると良いとされています。これは、糖質だけが血糖値を上げるため、空腹状態に糖質が入ってくると血糖値が急上昇しやすいためです。この順番は、西洋料理のコース料理のように考えることもできます。コース料理は、食事の順番に工夫が施されていることが多いですね。
3. ゆっくり噛んで食べることも大切です。
食事が始まってから満腹中枢が働くまでには約20分かかると言われています。ゆっくり噛んで食べないと、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまう可能性があります。噛むことによって満腹感を得るためには、柔らかい料理だけでは不十分です。玄米や雑穀、押し麦などの食物繊維の多い食材を取ることがダイエットに効果的と言われるのはそのためです。
4. 食物繊維の摂取も重要です。
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、血糖値の上昇を抑えるのに効果的なのは水溶性の食物繊維です。これは、食物繊維が水に溶けて「ぬるぬるした食感」になるためです。海藻類やきのこ類、こんにゃくなどに多く含まれています。一方、不溶性の食物繊維は噛みごたえを感じることができます。また、胃や腸の中で水分を吸収し膨らむ性質があるため、満腹感を得たり腸の刺激や便のかさ増しにも効果があります。
さらに、腸内細菌のエサにもなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。
食事の際には、糖質の量や質にも注意が必要です。よく言われているように、糖質が血糖値を上げることは確かですが、血糖値の上昇度合いは糖質の質によって異なります。
簡単に言えば、「精製度の低い糖質」は血糖値の上昇を抑えるとされています。例えば、白米よりも7分精米、さらに玄米になると血糖値の上昇が抑えられる傾向があります。
同様に、パンや砂糖なども精製度が低いほど血糖値の上昇が抑えられます。ですので、できるだけ精製度の低い原材料を使った食品を選ぶようにしましょう。
スローカロリー研究会では、「オリゴ糖」や「パラチノース」という糖質を特に推奨しています。ただし、甘いものを摂ることは、食べすぎのクセを引き起こすこともあるため注意が必要です。
例えオリゴ糖やパラチノースであっても、過剰に摂取することは避けましょう。
これらの注意を守ることで、食べたものが小腸での消化吸収を遅らせることができます。
小腸での消化吸収の速度が遅いと、血糖値の急激な上昇が抑えられるのです。逆に、消化吸収が早いと、糖が肝臓に早く流入し、血糖値が急激に上昇してしまうこともあります。また、消化吸収が早いと肥満や高血圧の原因にもなりやすいため、消化吸収を遅くすることが理想的です。
ただし、意識的に消化吸収速度を変えることは難しいですが、先述した5つのポイントを守ることで、少なくとも小腸での消化吸収をゆっくりとすることができます。
どれか1つでも2つでも実践できることがあれば、ぜひ取り組んでみてください。
ダイエットには王道方法はありません!
しかし、堅実で効果的な方法を選びたいものです。
スローカロリーは糖質制限とは異なり、「肉をたくさん食べても大丈夫」「蒸留酒なら飲んでも問題ありません」といった魅力的なメリットはありません。
さらに、これまでにもよく言われている5つのダイエット方法をただ列挙しただけの内容なので、注目度が高まることはなかったのかもしれません。これまでお読みくださった方も、新たな情報がないために少しガッカリしてしまったのではないでしょうか。
ただし、長期間続けられてきたということは、体に害を与えず、さらに効果があるからこそ続けられてきたのです。
肥満を解消するためにも生活習慣病を治療するためにも、新しい方法に飛びつくよりも、日常的に行われている基本的なことを軽視せず、しっかりと実行することが重要なのです。